静岡市登呂にある「登呂遺跡」に行って来た。
登呂遺跡は弥生時代(1世紀ごろ)の集落の遺跡で1943年に発見された。
確か歴史の教科書にも載っているから結構有名な遺跡じゃなかろうか?
とはいえ、同じ静岡市内に住んでいながら中々縁もなく、俺自身子供の頃に行ったきり。
近いと中々行かないのはなんでだろ?
さて車を走らせること数十分、登呂遺跡の駐車場に到着。
隣には復元中の水田跡があってその脇を歩いてゆく。
水田と住宅の間をテクテクと歩いて、博物館を横目に進むといきなり開けた広場がある。
「登呂遺跡」に到着だ。
非常に広々としていて、園児達がピクニックをしていて賑やか。
さらに遺跡の前に目をやると復元された水田にて、おじさん達がお米作りをしていた。
登呂遺跡米なんてのもあるのだろうか?
田んぼのあぜ道を先に進むと復元された住居が数戸、祭殿、高床式倉庫がある。
弥生人たちが住んでたであろう「竪穴式住居」は凄く丈夫そうで安定感があった。
中に入ることもできて、入り口は狭いが中は結構広い。
これなら人家族分生活することもできるだろうが、
プライバシーがないので現代人には考えられない間取りだねw。
囲炉裏の上には食材を乾かすスペースもあって意外に機能的。
こんな場所で古代人が生活していたんだなぁと思うと感慨深い。
人間の探究心によって今は色々便利になったけど、
無ければ無いで満足した生活を送ることもできるよな。
高床式倉庫も復元されており、ここに米や小麦などを貯蔵されていたんだな。
倉庫の隣には火おこし器の材料が置いてあって、火おこしの体験ができるみたい。
動画なんかで見ると原始的な火おこしは凄く大変そうだが、ちゃんと火が起こせるのだろうか?
田んぼに水は不可欠!
水路なんかも整備されていたと思うと、
米作りシステムはこの頃から確立されていたんだと感心。
登呂遺跡の隣には芹沢銈介博物館が併設されており、せっかくなので観覧することに。
登呂遺跡博物館との共通観覧券が販売されていたので購入。
芹沢銈介とは、静岡出身の工芸家で色彩と模様に対する天才的な能力の持ち主。
その評価は日本だけでなく世界からも賞賛されている。
丁度屏風展が開催されていて、様々な模様の屏風が展示されていた。
細かい事はわからないが古臭さを全く感じさせない洗練されたデザインを堪能した。
さらにクイズに答えるとポストカードが貰えるらしく、
かっちょ良いポストカードも貰ってしまったw。
美術館を堪能した後は隣の登呂遺跡博物館へ。
1階の掲示室にはさくらももこさんが書かれた登呂遺跡のポスターが貼られていた。
ももこ先生は静岡が誇る漫画家。きっと未来永劫みんなの記憶に生き続けるだろう。
2階の展示室からが有料で、様々な発掘品が展示されていた。
中には重要文化財もある。
土器なんかも数多く展示されていた。
展示されているものの多くはやはり「食」に関するもので、
やっぱり食べることは生きること。食の有り難みを改めて感じた。
弥生時代の食事のレプリカなんかも展示されていた。
意外に現代で食べているものと変わらない。
流石に味付けはシンプルだったろうけど、日本人はやっぱり魚よ!
綺麗な黒曜石。まるでゲームから飛び出して来たような雰囲気。
ここから矢じり等の鋭利な道具が制作されていたんだな。
弥生時代の食事のレプリカを見た俺は、
無性に焼き魚を食べたくなり、帰りは大戸屋でさばの炭火焼定食を食べた。
大振りでジューシーな鯖にたっぷりの大根おろしが最高にマッチして美味かった!
魚が大きすぎてご飯が全然足りなくて大盛りにすれば良かったと後悔w。
今回は近くても中々縁が無かった登呂遺跡に行ったが、
食のありがたみを再認識し、ノスタルジックな感動があって楽しかった。
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